「障害者が持ちたる会社」の創設という夢が、障害者仲間の奮闘と事業運営関係者の15年にわたる歳月をかけた取り組みと尽力により新たなスタート台に立ちました。
平成26年11月1日、障害者総合支援法に導かれ就労継続支援A型事業所「就労サポート梅の宮」が福祉サービス事業所として指定されました。
今も、京都の町に地域住民のコミュニケーションの場として親しまれてきたお風呂屋さんを主に、民宿や学校の清掃管理業務を知的障害の仲間たちが関係企業や地域の皆様方のご支援により、雇用実績を蓄積してきました。今後も障害者が「当たり前に働き、当たり前の暮しを地域に築く」ノーマライゼーションの理念を地域の皆様方と共に福祉サービスの利用者として、また同じ働く社会人として手を携え実現していきたいと願っています。
1.一個人としての支援
仕事を提供するにあたり、仕事を通じて本人の生活が豊かになるよう支援を行っていきます。また、本人障害に関係なくが地域の一個人として過ごせるように、仕事の場を活かしコミュニケーション力や地域性の獲得を目指していきます。
2.個人の尊厳と理解
それぞれの障害を理解しながらも、本人が主体になり選択、行動を出来るように支援を行っていきます。関わりの中で支援員が決めつけをせず本人の尊厳を守りながら、理解を進めていけるようにしていきます。
3.人権の擁護
知的障害を抱える人に対して、決して差別をすることなく人権の擁護に努めます。また人権が守られないことがあった場合は、一支援員として本人の立場に立ち擁護できるよう努めていきます。
4.一人ひとりの社会参加
障害を抱える人たちが、社会において自立した、本人主体の生活を過ごせるよう関係機関との連携を強め、包括的支援の主体となれるよう努めていきます。また仕事を通じて社会の一員となれるよう支援を行っていきます。
5.専門職としての支援員
支援員は現状維持に努めるだけでなく、日々勤勉に努め、本人のよりよい暮らしを実現できるようにしていきます。積極的に講演会や勉強会に参加し、自分の支援策だけでなく様々な支援策を学べるようにしていきます。またそれを事業所全体で活かせるようスタッフ間での連携を大切にしていきます。
前身の事業所に歴史がある為、利用者さんたちの高齢化が進んでいます。現在は清掃業務はもちろんのことながら、様々な業務拡大を行っています。公衆浴場では番台業務やボイラー室の操作。専門的な知識を有する場合があっても長期的な計画を立て積極的な支援を行っています。このような取り組みの中で、本人が将来的に長く仕事を続けていけるよう、それぞれに合った仕事を提供することも目標に歩んでいきます。
そして最終的な目標として、支援員のバックアップだけで公衆浴場の運営ができるということを掲げ、これからも歩んでいきます。
就労サポート梅の宮は京都市内において就労継続支援A型・B型を運営する事業所と業務の共有、必要に応じた連携を図っています。
・合同会社就労サポートきらら (就労継続支援A型事業所)
京都市左京区一乗寺西浦畑町53 075-708-3196
・就労サポート洛陽 (就労継続支援B型事業所)
京都市南区唐橋平垣町68-6 075-672-5550